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- エトネ・レザースクール
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6回目は、革と革を張り合わせることを学びます。
もくじ Table of Contents
革と革を合わせるにはビニル樹脂の水性系接着剤
ボンドにはさまざまな種類がありますが、エトネレザースクールでは酢産ビニル樹脂の水性系接着剤を使用します。理由は①速乾性がある、②柔らかいので薄く塗ることができる ③接着後固くならないため革の風合いが守られる、からです。
革と革の接着手順
まずは接着する革の床面(裏面)のごみを取り除ききれいにしましょう。表面がつるっとしている場合はサンディングをしておきましょう。
ヘラの先に少量水溶性接着剤をつけます。多くつけすぎると溜まりができてしまいきれいに仕上がりません。
次にヘラが少し‟しなる”程度に床面に押し付けてコバに向かって動かします。
最初は接着剤で机を汚してしまうかもしれませんが、慣れれてくるとそのまま横にすっと手を動かすだけで机をよごさなくなります。コバの断面に接着剤が付かないように気を付けましょう。コバ処理の段階で着色ができなくなります。
最初は2cm幅で糊付けし、徐々に狭め、最終的には5mm幅で綺麗に糊付けできるようにしましょう。
革一面広範囲に塗るときは、四隅をコバに向かって糊付けした後、中心部分を塗りましょう。中心部を塗るときの方向は自由です。
エトネの職人はなんと、手で接着剤をつけます。適度な厚みと塗り具合が分かるからです。代々続くやり方だそうです。
8cmの四角形張り合わせ革の制作をしてみよう
革をカットし、接着剤を塗る
まずは8cm四方の革を2枚用意しましょう。(カットの方法は3回エトネレザースクールへ)床面に接着剤を塗り、乾燥させます。息を吹きかけると早く乾燥します。
張り合わせには細心の注意を
張り合わせるときのコツは、まずは一つの角を合わせ、そこを起点として1辺をきれいに合わせます。圧をかけずに軽く合わせましょう。1辺を合わせ終わったら、その他の面をゆっくりと張り合わせます。
圧をかけ完全に接着する
張り合わせがきれいに揃っているかを目視で確認します。この時はまだやり直しができます。
革用金づちで周りから丁寧に強すぎずに打ち圧をかけます。平行に打たないと金づちの形が革に移ってしまうので注意してください。
エトネのスペインの工房があるアンダルシア地方では、独特な道具を使っています。パタカブラ(ヤギの足)と呼ばれる革金づちに代わる道具です。これを押し付けるようにして圧着するのです。革に優しい道具ですね。(詳しくはエトネ工房の紹介ページを)
仕上げとコバ塗り
張り合わせたコバ同士が綺麗に揃わない場合は、張り合わせた後でカットをしましょう。また、接着剤がコバについてしまった場合はサンディングやボンドクリーナーで取り除きましょう。コバ処理をしたらできあがり!(コバ処理の方法は4回エトネスクールで)
エトネの工房では机の上や手についた接着剤をきれいにするために接着剤のカスで手をぬぐいます。こうしてできあがったのが接着剤の大樹。芸術品ですね。
エトネ・レザースクール 7回目は革用ミシンです。
エトネは、スペイン南部で生まれたスペイン革製品のブランドです。
持っていてわくわくする、やっぱり素敵、すごく便利、そう何度も思う商品を作りたいとのエトネデザイナーの強い思いで作られました。
柔らかく、吸い付くようなしっとりとしたイタリアンレザー、ロエベを仕立てる確かな腕を持つ職人が一つ一つ手作りしています。